友達が多く、同性からも異性からもよくもてて交友関係も様々幅広い人でした。彼が1人いるだけでその場の雰囲気が明るく盛り上がる感じ。いつも周りに人がいて、甘え上手で、でも頼もしくて、男前過ぎない格好よさでした。小遣い稼ぎと時間潰しで始めたアルバイト先のバイトリーダーでした。シフトの加減で退社時間が一緒になって、初めてまともに2人で話したのがその時です。それまで特別な思いは無かったのですが、「おー、お疲れ?」と肩をポンと叩かれ、「なんか疲れた顔して?。飲み行くけ?」と言われ、ただ、本当にただそれだけだったのに、撃沈しました。2人で居酒屋に向う道中私はトキメキモード全開でしたが、店に着いたら彼のお仲間が男女問わず10人程集まっていて…。いつ誘われても常に仲間が居て、私が誘っても、じゃあここに行こう、と言われて行く店にやはり沢山知り合いがいて、2人きりになることが非常に難しい人でした。嫌われてはいない、むしろ好意は持ってくれてる(誘われるくらいだし)のに、2人で話しは出来ない、とてももどかしい思いをいつも抱えながら、でも一緒に居たくて、彼の楽しい時間を共有したくて、誘われたら断れず、団体でワイワイやる飲み会にズルズル参加してました。虚しい…というのが一番当てはまるかもしれない。仲間の中にはもちろん彼を狙っている女子が何人かいて、っていうかむしろ女はみんな彼を狙っていて、何とか彼と2人きりのデートにこぎつけないか、そればかり考えて必死でした。何か一つ、相手の気を引ける物があれば強みですよね。その他大勢の中に居ても、これは私だけ??みたいな、何か。当時の私は彼の周囲に馴染むことばかりを考えていた様に思います。今なら、例えばモテる人なら、バレンタインには缶コーヒー一本しか渡しません。その代わりホワイトデーに、「晩御飯ご馳走してよ。コーヒー高かったのよ」と笑って話しかけます。これでじゃあ行こうか、とならない人は諦めた方がいいですね。ユーモアが通じない人は、人気があっても付き合うとがっかりすり事が多いです。一つ年下の服飾学生で、度々雑誌に載っていたり、DJ・音楽活動もしていました。見た目は長髪に髭で服装はモードストリート系。シンプルだけどおしゃれな所がかっこよかったです。週末は三宿エリアのクラブで遊んでいる事が多かったです。音楽の方ではデビューもしていました。いわゆる渋谷系ミュージックで、今はもう無くなりましたが有名なインディーズレーベルに所属していました。出会いは合コンです。人数が集まらず友人にお願いされ呼ばれただけだったので、全く期待していませんでした。彼も、彼のお兄さんから呼ばれて遅れて来たのですが、一目見た瞬間、好きになってしまいました。男側の主催者が私の気持ちに気づき、彼と連絡先を交換出来るようにしてくれました。すると彼も私のことが気になっていたらしく、そこからメールのやり取りが始まりました。合コン中で目の前にいるのに、2人ともシャイでなぜかメールで話していたのが可笑しかったです。彼に振り向いて欲しくて、彼の好きなことは何でもやりました。気持ちを伝えたけれど、大好きで一番大事な子だけど今は付き合わないと。夜遅くに、私の家から電車で1時間半かかる彼の家まで呼び出されることも多々ありました。当時はそんなことも苦ではなく、会えることにただドキドキが止まらなくて想いが高ぶるばかり。そんな私を見かねて、周りの友人はいつも止めてくれていたのですが、その時の私には聞こえていませんでした。ただ、身体の関係はなく、いつも会うとキスだけでした。恋愛は盲目になります。本当に大切なものが何なのか、それさえも分からなくなるくらい。それでも、周りが何と言おうと自分が一番輝いて、時には満たされていなくても充実しているかのように感じるのが恋愛だと思います。恋愛をすることはとても良いことだけれど、自分の恋愛に対する周囲の意見はしっかり聞かなくてはいけません。その方が、より良い恋愛の結果に進んでいくと思います。聞いても右から左に流れていくと思いますが…。